少人数講座の定員を決めるとき、「多いほど1回の受講料の合計が増える」と考えがちです。たしかにそのとおりですが、人数が増えすぎると、少人数講座の良さが失われます。
この記事では、講師の目が届く人数と、1回の受講料の合計のバランスから、定員を決める方法を紹介します。
定員を決める4つの視点
| 視点 | 考えること |
|---|---|
| 目が届く人数 | 練習中に、全員の様子を確かめられるか |
| 講評の時間 | 全員に講評を返す時間が、講座の中にとれるか |
| 場所の広さ | 会場の机・道具の数、オンラインなら画面に全員が映るか |
| 1回の受講料の合計 | 費用を差し引いて、続けられる金額になるか |
この4つのうち、**最初に決めるのは「目が届く人数」**です。受講料の合計は、その範囲の中で料金と組み合わせて考えます。
講評の時間から逆算する
定員を決める分かりやすい方法は、講評の時間から逆算することです。
たとえば、90分の講座で講評に20分とれるとします。一人あたり3分の講評なら、20分で6〜7人。一人あたり2分なら、8人ほどになります。
- 一人ひとりの作品や発表をじっくり見る分野ほど、定員は少なめに
- 全員が同時に手を動かし、講師が回る分野は、やや多めでも成り立つ
分野ごとの考え方の例
| 分野の例 | 定員の考え方 |
|---|---|
| 語学の会話、話し方 | 全員が話す時間を確保するため、少なめ(4〜6名ほど) |
| 文章、デッサン、写真 | 一人ずつ講評するため、講評の時間から逆算 |
| 料理、ものづくり | 道具・作業台の数と、安全に目が届く人数で決める |
| 読書会、ディスカッション | 全員が話せる人数(4〜8名ほど) |
| ツールの使い方(オンライン) | 画面共有で一人ずつ確認できる人数 |
※ 目安の例です。講座の進め方によって変わります。
定員と料金は、セットで考える
定員が決まったら、料金と組み合わせて1回の受講料の合計を確かめます。
- 定員4名:1人あたりを少し高めにしても、手厚さで選ばれやすい
- 定員8名:1人あたりを手頃にしやすく、はじめての人も申し込みやすい
どちらが正しいということはありません。自分の分野と進め方に合う組み合わせを探します。料金の考え方は少人数講座の料金の決め方で紹介しています。
定員は「最大」、少ない回でも成り立つように
定員は上限です。参加者が少なかった回でも内容が成り立つように、ペア練習を講師と組む、講評の時間を長くするなどの進め方を用意しておくと安心です。
何回か開いてから見直す
最初に決めた定員が合っているかは、実際に開いてみないと分かりません。
- 練習中に、全員に声をかけられたか
- 講評の時間が足りたか
- 受講者どうしの会話が生まれたか(人数が少なすぎても生まれにくい)
まとめ
- 定員は「目が届く人数」を最初に決め、その範囲で料金と組み合わせる
- 講評の時間から逆算すると、定員を決めやすい
- 分野と進め方によって、合う定員は変わる
- 少ない回でも成り立つ進め方を用意し、開いてから見直す