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大人のデッサン入門:最初にそろえる道具と、上達のための練習

大人になってからデッサンを始めたい人に向けて、最初にそろえる道具、身近なものから始める練習の順番、上達のために意識したいこと、ひとりで練習する場合と講座で学ぶ場合の違いをまとめました。

文naraotto 編集部公開 約4分

大人になってから、絵を描けるようになりたいと思う人は少なくありません。その入り口として選ばれることが多いのがデッサンです。

「絵心がないから」とためらう必要はありません。デッサンは、見たものを、見たとおりに描く練習です。この記事では、最初にそろえる道具と、上達のための練習の進め方を紹介します。

デッサンとは、何を練習するものか

デッサンは、ものの形・明るさと暗さ(陰影)・質感を、主に鉛筆で描き表す練習です。

  • 形:ものの輪郭や、各部分の大きさの比率をとらえる
  • 陰影:光がどこから当たり、どこが暗くなっているかをとらえる
  • 質感:ガラスのつるつる感、布のやわらかさなどを描き分ける

デッサンを通して身につくのは、絵の技術だけではありません。ものをよく観察する目が育つので、写真や水彩など、ほかの表現にもつながります。

最初にそろえる道具

最初は、基本的な道具だけで十分です。

道具選び方の目安
鉛筆硬いもの(H系)から、やわらかいもの(B系)まで数本。HB・2B・4Bあたりから始めると使い分けやすい
消しゴム普通の消しゴムに加えて、練り消し(形を変えられる消しゴム)があると、明るさの調整に便利
スケッチブック鉛筆がのりやすい画用紙のもの。持ち運びやすい大きさを
鉛筆を削る道具カッターで長めに削ると、芯の側面も使えて描きやすい
描くもの箱、コップ、果物など、身近なもので十分

道具は、続けてから買い足す

最初から多くの道具をそろえる必要はありません。描き続けるうちに、自分が使いやすい鉛筆の硬さや紙の質が分かってきます。そのときに買い足すほうが、無駄がありません。

練習の進め方

1. 線を引く練習

まっすぐな線、曲線、濃い線、薄い線を、紙いっぱいに引いてみます。手首だけでなく、腕全体を使って引く感覚をつかむと、長い線が安定します。

2. 明るさの段階をつくる

鉛筆の力加減や重ね方で、白からいちばん暗い色まで、数段階の明るさを並べて描いてみます。陰影を描くための基礎になります。

3. 単純な形を描く

箱、円柱(コップや缶)、球(りんごやボール)など、単純な形のものから描きます。複雑に見えるものも、これらの形の組み合わせでとらえられるようになります。

4. 光と影をとらえる

光の向きを決めて(窓のそば、またはスタンドライトで一方向から照らす)、明るい面・暗い面・影を描き分けます。

5. 身近なものを組み合わせて描く

慣れてきたら、いくつかのものを並べて描きます。ものどうしの大きさや位置の関係をとらえる練習になります。

上達のために意識したいこと

  • 描く時間より、見る時間を長く:描き始める前に、形や明るさをよく観察する
  • 全体から細部へ:最初から細かく描き込まず、全体の形と大きさを先に決める
  • ときどき離れて見る:近くで描いていると気づかない形の狂いに、離れると気づける
  • 描いた日付を書いておく:後で見返すと、上達が分かって励みになる

ひとりで練習する場合と、講座で学ぶ場合

比べる点ひとりで練習講座で学ぶ
費用道具代だけで始められる受講料がかかる
時間好きなときに描ける決まった日時に描く習慣ができる
気づき自分の癖や形の狂いに気づきにくい講師に、その場で直してもらえる
段階何から練習すればいいか迷いやすい順を追ったカリキュラムがある

デッサンは、自分では気づきにくい形の狂いや癖を、人に見てもらうことで大きく伸びる分野です。少人数の講座なら、毎回の作品に講評がつき、ほかの参加者の作品からも学べます。

鉛筆の持ち方や線の引き方まで直してほしい場合は、手元を直接見てもらえる対面の講座が向いています。作品の講評が中心なら、オンラインでも学べます。違いはオンライン講座と対面講座、どう選ぶ?で紹介しています。

まとめ

  • デッサンは、見たものを見たとおりに描く練習。観察する目が育つ
  • 最初の道具は、数本の鉛筆・消しゴムと練り消し・スケッチブックで十分
  • 線 → 明るさの段階 → 単純な形 → 光と影 → 組み合わせ、の順に練習する
  • 見る時間を長く、全体から細部へ、ときどき離れて見る
  • 形の狂いや癖は、人に見てもらうことで直しやすくなる

じっくり上達したい人は、回数制コースと月謝制、続けやすいのはどっち?も参考にしてください。

よくある質問

絵を描いたことがほとんどなくても、デッサンは始められますか?

始められます。デッサンは、才能よりも「よく見る」ことと練習の積み重ねで上達していく分野です。最初は線を引く練習や、箱やコップのような単純な形から始めれば、経験がなくても取り組めます。

道具は、最初から高価なものをそろえたほうがいいですか?

最初は、画材店で手に入る基本的な鉛筆、消しゴム、スケッチブックで十分です。続けていくうちに、自分に合う鉛筆の硬さや紙の種類が分かってくるので、そのときに買い足していくのがおすすめです。

デッサンは、オンラインでも学べますか?

学べます。描いた作品を画面越しに見せて講評を受ける形なら、オンラインでも十分に上達できます。ただ、鉛筆の持ち方や線の引き方など、手元の細かい動きを直してほしい場合は、対面のほうが伝わりやすいこともあります。

この記事を書いた人

naraotto 編集部

大人が少人数で学ぶためのサービス naraotto の編集部です。学び方・講座の選び方について、公開されている情報と講座づくりの検討を通じて得た知見をもとに、偏りのない情報をお届けします。分野の専門性が必要な記事は、今後、講師や専門家の監修のもとで公開します。

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